肌の再生医療

再生医療の基礎

肌の再生医療

再生医療

再生医療とは「機能不全に陥ったり欠損したりした生体組織を,組織工学を応用することで再生・回復させる医療。」のことを言います。わかりやすくいうと、機能しなくなった体の組織や細胞を、細胞培養などの技術を使って、再生・回復させる治療で、最近ではiPS細胞を使った角膜再生などが眼科領域における再生医療の代表的な治療です。
肌の再生医療というのは、加齢によって衰えた肌、老化した肌に細胞培養の技術を使って、肌細胞そのものを増やすことで肌を若返らせたり、美しくする医療を言います。

肌の再生医療とは

最近肌に元気がない、肌のハリ・弾力が衰えてきた。これらの症状は肌の老化が進行してしまったことによるもの。皆さんはコラーゲンやヒアルロン酸が加齢によって少なくなったからと考えるでしょう。もちろん、肌の老化というのは肌のコラーゲンやヒアルロン酸が減少するのですが、実はそれらは根本的な原因ではないのです。肌の老化の根本的な原因というのは、コラーゲンやヒアルロン酸を作り出しているもと、肌細胞そのものが減少したり、衰えたりすることによって生じることなのです。つまり、肌のコラーゲンやヒアルロン酸を増やすのは、コラーゲンやヒアルロン酸を飲んだり、塗ることでは無いのです。根本的に解決する方法と言うのは「肌細胞」を増やすこと、働きを活発にすることなのです。それを実現するのが「肌の再生医療」なのです。
肌の再生医療といって色々な方法が考えられるのですが、ここではもっとも効果的で根本的な解決ができる肌の再生医療「ベビーセル」についてご紹介します。

肌の再生医療(線維芽細胞)

この写真、なんだかわかります? 実はこれ人の肌細胞「線維芽細胞」と呼ばれる細胞なんです。右側の茶色の部分は皮膚(真皮)で、その真皮にある細胞が徐々に抜け出して横に広がっている状態なんです。
線維芽細胞というのは真皮に存在している細胞で、この細胞がヒアルロン酸やプロテオグリカン、コラーゲンを作り出しているのです。この写真は細胞培養研究室で撮影されたものなのですが、この細胞を細胞培養という技術を使って大量に肌に戻すことで肌を若返らせることができるのです。

肌の再生医療の種類

肌の再生医療というのは扱う細胞によってその効果というのは違ってきます。大切なのはどういった細胞を用いるかということ。扱う細胞一つでその治療結果や安全性に大きな違いがあるのです。ここでは肌の再生医療として用いられている細胞の3種類をご紹介します。

肌の再生医療「ベビーセル」
(1)線維芽細胞
線維芽細胞というのは皮膚の真皮層にいる細胞です。傷の修復などでも働きますが、肌の再生医療ではそれ以外の働きを利用することで肌を美しくすることができるのです。それは「コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの生成」。実は真皮のコラーゲンやヒアルロン酸というのは肌表面に塗っても、サプリなどで摂取しても肌に届くことは絶対にあり得ません。なぜなら肌のコラーゲンやヒアルロン酸というのは「線維芽細胞」だけが作ることができるからなのです。
肌の再生医療は、この線維芽細胞を大量に増やすことで肌を根本的に修復し、肌を若返らせてくれるのです。また、肌の再生医療「ベビーセル」は若返りだけではありません。真皮のコラーゲンを修復するので、ニキビ跡や目の下のクマなどにも十分な効果は期待できます。

ベビーセルとは

そのほかの肌の再生医療
(2)PRP
PRPというのは血小板を使った肌の再生医療の一つです。これは細胞を用いている訳ではありませんし、細胞そのものが増える訳でもありません。どういった効果かというと、肌細胞「線維芽細胞」を活性化させることによって、肌へのコラーゲンやヒアルロン酸を増やす可能性、効果を期待する肌の再生医療です。
(3)幹細胞(脂肪由来)
幹細胞というのは未分化細胞と呼ばれる種類の細胞のタイプです。未分化というのはこの先どういった細胞に変化するのか、まだわからない状態の細胞です。ですので肌細胞「線維芽細胞」になるかもしれませんし、他の細胞へと変性してしまう可能性もあるという細胞です。効果については未だ評価が難しいとされています。ただし、注意していただきたいのは幹細胞と表現していても実際には「線維芽細胞」が用いられているクリニックがほとんどですので治療を受ける際はしっかりと確認しましょう。

肌の再生医療でできること

肌の再生医療でできること。それはお肌の根本的な若返り、肌を再生することです。これまでのヒアルロン酸やコラーゲン、ボトックスとは違いますし、レーザー治療とも全く違います。現在のところ肌を根本的に若返らせる方法と言うのは肌の再生医療をおいて他にはありません。

肌の再生医療でできること

  • 肌の根本的な若返り
  • シワの改善
  • たるみの改善
  • ハリ・弾力UP
  • 潤いの改善
  • 乾燥肌の改善
  • 肌の艶感UP
  • 肌老化の予防 など

肌の再生医療の効果

肌の再生医療を受けられた方の実際の効果をお写真です。このお写真は肌の再生医療を受けられた4年を過ぎた肌の状態です。当然ですが、ヒアルロン酸やボトックスなど他の治療等は一切受けていないことを確認しています。

肌の再生医療を受ける前の肌

治療前

肌の再生医療を受ける前の肌は毛穴の広がりが顕著で、毛穴どうしが繋がりたるみ毛穴へとなっているのが写真上でもハッキリとわかります。また、口周りのたるみも出現しておりマリオネットラインが出てしまっています。
肌の再生医療を受けた後の肌

治療後

肌の再生医療を受けて4年を過ぎた肌の状態です。毛穴は大幅に改善したるみ毛穴は完全に消失しています。肌にハリ感・弾力も強く現れ、再生医療によって明らかに肌が若返っていることがわかります。

セルバンク

肌の再生医療の特徴の一つにセルバンクがあります。セルバンクというのは「セル:細胞」、「バンク:預ける、銀行」という意味で、採取した肌細胞「線維芽細胞」を預けて保管する。そうして利用したいときにいつでも引き出して肌に戻すという画期的なシステムです。この方法は単に細胞を預けるだけではありません。
細胞というのは体の中にいるときは常に分裂を繰り返し、やがて消失してしまいます。それが加齢ということなんですが、セルバンクに預けるということは、採取した時の状態のままの預けますので、細胞分裂をすることはありません。ですので歳を取らずにずっとそのままの状態で預けることができるのです。
例えば40歳で細胞を預けたら、ご自身が80歳になったとしても預けた細胞は40歳のまま。それを肌の再生医療として利用できるということなのです。

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